解体 解体 解体

DIY

早速解体からはじめる。

「解体はやりすぎると復旧させるのにコストがかかる。」

「元々の下地をうまく利用すればかなりの時短になるしコストも抑えられる」

これはこの家のセルフ・リフォームが終わってから気づいた事だ。なので解体を始めた頃の僕はそれを知らない。とにかくひたすら要らないと思ったものをリスト化して剝がしまくっていった。(解体、リフォームに関しましては個人の趣味嗜好が多く含まれますので、広く一般に当てはまる内容ではありません)

要らないものリスト(解体する時に剥がすもの)

・昭和の薄ベニヤ 30年以上経つとフニャフニャになります。フローリング材だと床がボコボコに。

・石膏ボード   これは個人的なこだわり。石膏ボードは廃棄する際に完全な産業廃棄物扱いになります。市のごみ処理場は有料でも受け取ってくれません。あとどこの壁でも押しピンが刺さるようにしたかったのもある。石膏ボードでは押しピンがとどまりにくい。

・クロス     これも個人的なこだわりで、クロスできれいに覆われている壁は残らず剥がしました。

・便所      当時の便所などは防水処理が脆弱な割に、水で床を掃除する様な設定の家庭が多くあった。なので実際に便所を解体した時、木の部分がほとんど腐っていた。便器も交換。

・お風呂  バスタブははめ込み式で地面に埋まっていたので外すのに苦労した。タイルもすべて削って剥がした。

・キッチン 既存のキッチンをすべて撤去し、床もめくって土間コンクリートを打設。あこがれの土間キッチンを目指しました。

・畳    ほぼすべて畳の部屋だったのでメチャクソ畳を捨てた。市のごみ処理場が有料で引き取ってくれる。古い畳は稲わらがぎっしり詰まっていて重いので処分料が高くなるし運び出しも地獄。

長袖、長ズボン、安全靴、防塵マスク、手袋にバールを持って解体スタート。まずは1階の天井から。

落とした廃材の釘を踏まないように注意!破傷風になります。

昭和によくある謎の天井材(※テックス天井材というらしい)を剥がす。ホッチキスで止めてあったので簡単にバールで落としていく。剥がすと下地の板があらわになり、その奥には2階の床板が見えている。下地板もひっぺがす。

※テックス材は市のごみ処理施設の方に相談して、有料で引き取ってもらえました。石膏ボードとは素材が違うので大丈夫なのでしょう。地域のごみ処理施設でご相談ください。

天井の解体は常に上を向いているので首が痛いのと、埃がすごい。そして何が嫌って一番嫌なのが「小動物のうんこ」が降り注ぐことだ。子供のころ家の天井を何かしらの動物がバタバタ走る音を聞いたことがよくある。親は冷静に「どうせイタチやろ?!」という。親がいたって冷静なので子供の僕は「そんなものか!」と安心していたが、最近建てられた家ではとても考えられない昭和の家あるあるだな。

そして解体してわかったが、天井と2階の床板の間の空間を通気するために外と中をつなぐ小さい穴があけられていて、イタチやハクビシンがその穴から侵入して部屋と部屋を行き来できる仕組みだった。

昭和の家に住むということは小動物のうんこの下で暮らすという事なんだな!と思った(昭和の家の人すみません)それが嫌なら天井をはぐことだ。

天井、要らない壁材、床とどんどん剥がしていき、足の踏み場がなくなりだすと今度は袋詰め。それをひたすら繰り返す日々。こんなことばっかりをテレビで流したとしても誰も観ないだろうなぁ。ビフォーアフター的な番組を観てセルフリフォームしたいって人は、実際に始めるとこういう解体のハードさに心折れそうになるだろうと思う。とにかく地味でしんどい。僕は解体好きだけど。

そしてこの家の解体でいちばんハードだったのがこのタイル風呂。はつり機が無いのでハンマーとタガネで一枚一枚タイルをはいでいきました。

「ワイはこの埋め込み式のバスタブを外してアメリカンなバスタブをつけるんや!」その思いだけでひたすらタイルをはぐはぐはぐ!!!

埋め込み式バスタブをやっとの思いで外す。そして床のモザイクタイルが永遠に思えるほどに敷きつめられている。

そしていつかは終わりが来る。あきらめなかった人間にだけ道はひらかれる。

長かった風呂場の解体が終了した。そしてトイレも既存のものは全撤去。やはりトイレ周りの木部分は軒並みシロアリの巣になっていました。家庭で小便器の必要性って全くないので速攻撤去です。そしてこの家は勝手口が多すぎる(玄関扉とは別にドアが4つあった。現在使用している勝手口は1つ)ので、下写真左側のドアもなくしてトイレのスペースにしました。

当然ですが解体前にどこをどうしたいのか、間取りを変えるのか変えないのか、熟考してから解体を始めましょう。しっかり考えたとしても、ここは残しておいたほうが良かった・・・というのがありました。

僕の場合

・畳の部屋は一部屋残してあとは無垢材のフローリングにする。

・キッチンは土間コンクリートにする。

・トイレはタンクレスにして広いスペースを確保。

・風呂のバスタブはアメリカンタイプを選択する。

・床下にはブルーシートを引いて炭をまく。

・解体した廃材も使えるものは使う。

こんなことをイメージしながら解体していきました。

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